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綾ボタン工業(株)様(ボタン製造工場)見学

綾ボタン工業(株)様(ボタン製造工場)見学
なにげなく服に付いているボタン。その製造現場にお邪魔しました。

ボタン1個にとことんこだわりました。

綾ボタン工業(株)様(香川県三豊郡高瀬町)
取材記録
2004年2月13日(金)


ボタンの製造工程

原料粉砕→着色、ユリア強化剤→打錠機成型→穴あけ→バリ取り

→研磨→艶出し、艶消し→選別→検針機→計数→箱詰め→出荷


2月13日(金)朝
新神戸から新幹線に乗り、瀬戸大橋を渡って、
香川県三豊郡高瀬町の綾ボタン工業さんを訪れました。

綾大丈夫社長に工場内を案内していただき、いろいろ教えていただきました。

(左:工場の一部、右:綾大丈夫社長)
この綾ボタン工業さんの創業者綾保之さん(故人)は

「日本でのユリア製造(尿素)ボタンの草分け的存在」

で、現在でも「他社にはまねのできない独特の製造方法」を確立しています。

(右は釦手芸裁縫新聞 1998.5.1)

最初に見せていただいたのは製品用の検針機(金属探知機)です。
もし、ボタンに金属片や針などが付いて出荷したら、大変なことになるので、

製品は全数、検針機(金属探知機)を通しているとのことです。

フムフム、この段階で商品(ボタン)に対する真剣さが伝わってきます。
実際には金属が付いていることは「まずありえない」とのことでした。


それでは、ボタンの製造工程をいっしょに見ていきましょう。

まず、原料を粉砕し、着色します。

そのとき、ユリア強化剤を入れ、製品の堅牢度を高めます

この原料を錠剤タイプに押し固めます。(打錠機)

原料を錠剤型にすることによって、より密度の高いボタンを作ることができるそうです。

 

さて、錠剤型に押し固められた原料を金属型を使って、ボタンに成型 します。このときのプレスの圧力が1平方センチあたり180kg という、業界標準よりかなり高い圧力だそうで、これが高密度の ボタンを作り出します。

ここから出てくるボタンはいっぱいくっついた形です。

このように密度の高いボタンを作ることがリネン(商業用洗濯)などに耐えられる
高強度ボタン
の秘密だそうです。
穴あけ、バリ取り、研磨、艶出しまたは艶消し工程を経た後、
選別作業、検針機、計数した後、箱詰めされ出荷されます。

(右の写真はバリ取り装置)
尿素のボタンというと、その製造工程でホルマリンを使って いることから、ホルムアルデヒドの発生などを心配する方もいるかもしれませんが、そこももちろんクリヤーしています。

ホルマリン除去工程(詳細は企業秘密)を経ることによって、 ホルムアルデヒドの発生が、
最も厳しい生後24ヶ月以内の乳幼児用 (おしめ・よだれ掛け・下着・寝具など)の基準 0.05ppm以下
に抑えているので、全く心配ないとのことでした。
商品のいっぱい掲載された現物カタログを見せていただきました。
すごい種類のボタンがありましたが、これでもごくごく一部だそうです。

見たところほとんど同じ色に見えるものもありましたが、その違いも当然気を使って生産しており、 毎回同じ色を出すのは職人技だそうです。

最後にちょっとだけ告白します。実はこの綾ボタン工業さんに私は子供のときよくお邪魔していました。

それはなぜかって、

実は綾ボタン工業の創業者綾保之さん(故人)は私のおじいちゃんだからです。

つまり私尾藤唯之は綾ボタン工業の創業者の孫にあたります。

現在の社長綾大丈夫サンは私のオジさんだったのです。

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