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IEC61340-5-1規格対応静電服
IEC対応ユニフォームとは、表面抵抗値が1.0×10の12乗(Ω)以下であることが求められており、電子部品等の製造物に対する静電気の影響を少なくすることを目的にしています。
IEC61340-5-1規格対応静電服の概要
これから市場性が期待される弱電・半導体工場の中でも急速に需要が拡大しつつあるIEC(国際電気標準化会議)対応の商品です。ISO同様に国内外の電気メーカーに急速に普及しはじめており、(財)日本電子部品信頼性センターが認証するESDコーディネータの資格を取った社員が各企業にてESD管理システムを構築していく中で、衣服に対してもIECに準じた製品の着用を推進しています。
IEC対応ユニフォームとは、表面抵抗値が1.0×10の5乗(Ω)以上、1.0×10の11乗(Ω)未満であることが求められており、電子部品等の製造物に対する静電気の影響を少なくすることを目的にしています。電気メーカーで扱う製品の小型化による技術のレベルアップに伴いも、ユニフォームにも、より高度な機能が求められるようになっています。クリーンルームで着用される防塵服とは違い、静電気により製造物に影響がでる可能性のある現場(組み立てライン等)で着用されるケースが多く、IECの普及とともに需要が急速に高まっています。
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素材
IEC対応にするために生地の表面に導電性繊維をグリット状に入れて表面抵抗値を下げるとともに、職場環境を考慮し、低発塵(フィラメント糸のみを使用し、導電糸を密にすることで塵やほこりを寄せ付けにくくしています)の素材を使用。リサイクル率55%でケミカルリサイクル対応。
詳細説明
IEC規格適合作業服の説明についてはこちらをご覧ください
(PDFファイル 1.6MBあります)
IEC61340-5-1 と JIS T8118
IEC
国際電気標準化会議(InternationalElectrotechnicalComission)の略で、電子部品に関する国際規格(ISOの電子部品版のような存在です)IEC−61340項の中に衣服に関する記述があり、・ 衣服の全ての部分は電気的に連続であること・ 衣服の表面抵抗値は1.0×10の5乗(Ω)以上、1.0×10の11乗(Ω)未満であることと定められています。
表面抵抗値上限値の基準について
2007年8月にIEC(新規格)が発行された当初は表面抵抗値基準1.0×10の12乗Ω以下が数値基準となっておりましたが、2016年にIEC61340-5-1対応ユニフォームの基準1.0×10の11乗Ω未満に数値基準が改訂されています。
ESDコーディネータ (ESD COORDINATOR)
(財)日本電子部品信頼性センターが認証する資格で、総合的なESD管理システムを構築することを目的としている。ESD(ElectrostaticDischarge)の略で、直訳すると静電気放電という意味
弊社の ESDコーディネータ (ESD COORDINATOR) 尾藤唯之
JIS T-8118との違い
JIS T-8118は帯電電荷量を抑え、スパーク放電による引火・爆発を防ぐことを目的とているのに対し、IECでは、生地の表面に導電性繊維を格子状に入れることで、電気的に連続である状態を作り、コロナ放電を促すとともに、表面抵抗値(1.0×10の11(Ω)未満)を下げ、電子部品等の製造物に対する静電気の影響を少なくすることを主な目的としています。
ちなみにJIST−8118の規定は・導電性繊維の入った生地を仕様していること。(生地として帯電電荷量が7μc/?以下)・裏地(芯地)は表面積の20%以内であること・やむを得ず金属を使用する場合は着用時に表面にでないこと・規定の試験結果、帯電電荷量が0.6μc/着以下であることと定められています。
IEC61340-5-1適合商品
IEC61340-5-1適合商品 一覧
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